脳内ライブラリアン

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医療、統計、哲学、育児・教育、音楽など、学んだことを深めて還元するために。

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2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

相関係数とその導出<共分散・ピアソン・スピアマン・ケンドール>【統計検定1級対策】

今回の記事ではピアソンの相関係数、スピアマンの順位相関係数、ケンドールの順位相関係数について、それぞれまとめて、式の導出と解釈を中心に説明します。 以前の記事と統合しつつ、追記しました。 相関係数①<共分散~ピアソンの相関係数まで>【統計検定…

ケンドールの順位相関係数の仮説検定・分散の導出方法

ケンドールの順位相関係数の有意性を仮説検定する際には、分散が必要となってきます。『統計検定1級対応 統計学』には分散は書いてありますが、導出はかいてありませんでした。 導出について書いてあるサイトもほぼなく、こちらに書いてあった文献(ケンドー…

Google Search Consoleのカバレッジが増えた&更新頻度を落とします

先日Google Search Consoleがうまく働いていない話を書きました。 medibook.hatenablog.com 地道なURLリクエストをしてみたところ、翌日までにカバレッジ数が54まで増えました! 統計のリンク記事をまとめたやつとかをリクエストしたのが良かったのかもしれ…

相関係数②<スピアマンの順位相関係数の導出をわかりやすく>【統計検定1級対策】

前回記事に引き続いて相関係数についての学習をやっていきます。 前回記事はこちら 相関係数①<共分散~ピアソンの相関係数まで>【統計検定1級対策】 - 脳内ライブラリアン スピアマンの順位相関係数の導出 スピアマンの順位相関係数とは、ノンパラメトリッ…

相関係数①<共分散~ピアソンの相関係数まで>【統計検定1級対策】

今日は、公式を復習しつつ、共分散と相関係数に関連した事項と過去問をみてみようと思います。 2014-2017年の過去問をみる限りは意外と相関係数の問題はあまり出ていないんですよね。2017年の問5くらいでしょうか。 ただ出題範囲ではありますし、出てもおか…

pythonを少しかじってみた感想

pythonってご存知でしょうか。 少し前から人気上昇中のプログラミング言語です。 巷でプログラミング教育の宣伝をよく見ますが、何の役に立つのかよくわかってませんでした。そこで、この前あったamazonのkindleセールでついつい関連本を色々買ってしまいま…

NHKの「100分de名著」をオススメしたい

さて、ここ最近色々本を買いあさってたんですが、1冊ずつ紹介記事を書くのは結構骨が折れる(というか終わらない)のでライトにまとめて紹介していこうと思います。今回は「100分de名著」というNHKのテレビ番組の本を紹介します。 目次: 100分de名著とは ル…

Google Search Consoleにうまくインデックス登録されない話【サイトマップとは】

お盆過ぎたあたりからアクセス数が徐々に低下し始めており、「はて何がいけないのだろう」と思いを巡らせていました。 そういえば、記事数増えている割にGoogle検索からの流入が少ないなと思い、ふとgoogle search consoleを久々に見てみたところ。衝撃のカ…

Σ(和の記号)を使いこなせるようになろう②【統計検定1級対策】

さて、前回記事ではΣの変形を用いた問題を解きました。 Σ(和の記号)を使いこなせるようになろう①【統計検定1級対策】 - 脳内ライブラリアン 同様に過去問をまた解いていきます。 式として使う武器たちはこちら。 標本平均 標本平均の期待値 標本平均の分散…

Σ(和の記号)を使いこなせるようになろう①【統計検定1級対策】

Σ(シグマ)計算を使った式の変形問題は、統計検定でも結構出ています。 公式を1個1個は理解しているのですが、果たしてどこをどのように変形していけばいいのか、分からなくなることが個人的には多いです。 もともと数学出来る人というのは、こういう変形で…

統計検定1級の出題範囲と過去の記事・お役立ちサイト・参考書をまとめてみた【統計検定1級対策】

試験範囲の見直しと自分の到達度合を確認するため、自分用に試験の範囲を簡単に図にして、まとめてみました。 各分野の関係性は、だいたいですが矢印を引いてみています。 また、分野ごとに解説した当ブログの記事のリンクも貼っておきます。 こうしてみてみ…

運動不足解消のため懸垂バーを買ってみた話

みなさんは普段家で運動されてますでしょうか。 こうしたブログを書いていると伝わらないのですが、僕は身長170cm代で体重50kg代と見事なやせ型なんですね。 今まで色々筋トレや運動しようとしてきたのですが、それでも全然改善がみられておりません。 子ど…

初めてニーチェを読む人にお勧めの本紹介

何のために生きるのか、と聞かれると「意味なんてないよ」と斜に構えた答えをする人がいると思いますが、それを徹底しきった思想家がフリードリヒ・ニーチェです。 「神は死んだ!」とか「事実というものは存在しない。 存在するのは解釈だけである。」とか…

【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想⑤

今回は永遠回帰の思想から導かれるニーチェなりの生きる意味について、述べていきます。今回でニーチェは最後です。 前回までの記事はこちら 【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想④ - 脳内ライブラリアン 【生きる目的…

【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想④

前回はニーチェの思想の根本はルサンチマンという解釈から始まり、その結果がニヒリズムに至ることを説明しました。ここからそれを打破するための永遠回帰の思想について説明していきます。 前回までの記事はこちら 【生きる目的が分からなくなってしまった…

カルバック-ライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)までの概略をわかりやすく④【統計検定1級対策】

今回でAICについては最後です。前回までの記事で、経験分布関数を用いて平均対数尤度を推定する話を書きました。ここからは推定した尤度と平均対数尤度の差を考えていきます。 前回までの記事はこちら カルバック-ライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)まで…

カルバック-ライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)までの概略をわかりやすく③【統計検定1級対策】

前回までの記事で、平均対数尤度を最大にすることが、統計モデルを最良に導くカギであることを書きました。ここからはこの平均対数尤度をいかに良く推定していくかを説明します。 前回までの記事はこちら カルバック-ライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)…

【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想③

前回まででニーチェの人生まで紹介しました。今回からついにニーチェの思想に入っていきます。 前回までの記事はこちら 【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想② - 脳内ライブラリアン 【生きる目的が分からなくなってし…

再度RNAワクチンのニュース/日本も恩恵にあずかれる?【新型コロナ】

本日のNHKニュースのトップにこちらの記事が。 www3.nhk.or.jp 以前にmoderna社のmRNAワクチンの紹介をしましたが、ファイザーとビオテックでも同様にRNAワクチンの開発が進んでいたようで、第3相試験に入っているようです。 medibook.hatenablog.com 臨床試…

Kindleよりhontoをちょっと勧めたい話【電子書籍・比較】

新しく本を探していたら、気づいたのですが、Kindleストアが8/20までで50%offセールやってますね。 ついつい、前々から興味があった「Python」の初心者向けの本とか、文献マニア鈴木祐の本とか買ってしまいました。 さて、みなさんは普段どんな電子書籍リー…

カルバック-ライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)までの概略をわかりやすく②【統計検定1級対策】

引き続いて赤池情報量規準への道のりを進めていきます。続いてAICの意義は前回説明したので、カルバックライブラー情報量の説明をしながら、なぜAICの式が成り立つのかについて、迫ります。 前回の記事はこちら カルバックライブラー情報量〜赤池情報量規準(…

【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想②

今回の記事ではニーチェの思想にとって大事な、どんな人であったかを振り返ってみます。 前回記事はこちら 【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想① - 脳内ライブラリアン 目次: ニーチェ誕生 若き日のニーチェ 病気の…

カルバックライブラー情報量〜赤池情報量規準(AIC)までの概略をわかりやすく①【統計検定1級対策】

今日は久々に統計の話です。今まで何度も本を読んだけれど、何回読んでも理解が届かない赤池情報量規準について、精一杯手の届く範囲で説明してみようと思います。 導出は統計検定1級の範囲外で、教本にも記載がないので、細かい導出はやりません。ただ、概…

【生きる目的が分からなくなってしまった人へ】フリードリヒ・ニーチェの思想①

「神は死んだ!」に代表されるセンセーショナルな言葉で、今なお影響を与え続ける19世紀の哲学者、ニーチェ。今回からはニーチェを紹介しようと思います。 ニーチェはその刺激の強さゆえに、というところがあるかもしれませんが、解説本も原著も読んでいて抜…

論理についてざっと見直せる『論理的思考 最高の教科書』

以前の記事で勉強と記憶において論理力というのは重要であることを書きました。 medibook.hatenablog.com 哲学の本を読むにせよ、医学論文を読むにせよ、あるいは書くにせよ、論理力は基本であり、必要な能力です。また、ビジネスでも人にきちんと分かるよう…

【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学③

現象学の方法論と現象学が生まれるまでの流れを今までにみてきました。今回はその応用方法を一度考えてみようと思います。 前回までの記事はこちら 【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学② - 脳内ライブラリアン 【意見対立の解消に役立…

【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学②

前回記事では現象学の中心となる思考スタイルである「現象学的還元」について紹介しました。 【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学① - 脳内ライブラリアン 今回はその提唱者であるエドムント・フッサールはいつ頃の人なのか、どんな哲…

「現象学」について学び始めたい人に紹介する本3冊+α

現象学はエドムント・フッサールに始まり、ハイデガー、メルロ=ポンティ、サルトルと幅広く使われていった学問であり、思考のスタイルです。 こちらの記事で内容について紹介しています。 【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学① - 脳…

【意見対立の解消に役立つ】エドムント・フッサールと現象学①

内容が難しすぎて、本を読んでから書き始めるのに時間がかかりましたが、哲学の話のまとめをまたやってみようと思います。 かなり現代に近づきますが、今回は「現象学」についてです。 「現象学」ってなんやねん、とまず思ったのですが、これは一つの考え方…

F分布とF検定の関連について整理する【統計検定1級対策】

前回はt分布についてやりましたので、今回はF分布とそれに関連したF検定についてやっていきます。 目次: F分布とは F分布の使い道 F検定とは F分布とは F分布というのは、分母も分子もカイ二乗分布に従う分数の分布です。具体的には自由度mのカイ二乗分布と…