脳内ライブラリアン

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医療、健康、統計、哲学、育児・教育、音楽など、学んだことを深めて還元するために。

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J.S.ミルと自由について⑤

J.S.ミルが「自由」を重視し続けた理由の続きと他者危害原則とはどこまでを危害と捉えるべきなのかについて書きます。 前回記事はこちら J.S.ミルと自由について① - 脳内ライブラリアン J.S.ミルと自由について② - 脳内ライブラリアン J.S.ミルと自由につい…

単純仮説/複合仮説の場合における有意水準αの仮説検定(例題付き)【統計検定1級対策】

仮説検定において「有意水準αの検定を求めよ」みたいな問題を最近よく解いておりますが、単純仮説の場合はいいんですけれども、複合仮説の場合がどうも理解できなかったので、まとめ直してみました。 まず、単純仮説・複合仮説の定義から順番に考えて、例題…

難しい本に出会ったときのRPG的な解決策

RPGをやったことはあるでしょうか。ドラクエとかそういうやつです。 僕も子どもができるまではゲームが好きで結構色々やってました。典型的なものでいえばドラゴンクエストなんかはⅠ~Ⅵまでやりました。Ⅵが一番好きで、データがよく消えましたが(デスタムー…

J.S.ミルと自由について④

J.S.ミルが『自由論』で最も主張したかった他者危害原則について、まず簡単に触れて書いていきます。功利主義と自由の重要性の関連について少し書きます。 前回記事はこちら J.S.ミルと自由について① - 脳内ライブラリアン J.S.ミルと自由について② - 脳内ラ…

ブログで図を使って説明するときにgoogle drawingsが便利すぎる話

ブログで図や表を描くときに皆さん何を使ってますでしょうか。かなり以前はパワーポイントを使ってスクリーンショットしてましたが、面倒くさくて他の方法を探していました。 最初の頃”ブログ 図表 無料”で検索をかけて調べたときは、無料の作図ソフトウェア…

J.S.ミルと自由について③

J.S.ミルが自由をなぜ重視したのか、その根底にある「功利主義」について書きます。 前回記事はこちら J.S.ミルと自由について① - 脳内ライブラリアン J.S.ミルと自由について② - 脳内ライブラリアン 目次: 功利主義とは 質的功利主義<ベンサムとミルの違…

尤度比検定、ワルド検定、スコア検定をできるだけ分かりやすくまとめる【統計検定1級対策】

本日は仮説検定の中で、用いられる尤度比検定、wald検定、score検定についてまとめてみます。対数尤度関数、最尤推定量やスコア関数のそれぞれについては分かるけれど、この検定の意味がわかりづらい、、という人向けに書きます。 目次: 尤度比検定/ワルド…

J.S.ミルと自由について②

前回に引き続き、ミルの人物像について書いていきます。今回は父親と同様にミルにとって大きな存在である、ハリエット・テーラーについてです。 前回記事はこちら J.S.ミルと自由について① - 脳内ライブラリアン J.S.ミルとハリエット・テーラー 24歳で出会…

標準正規分布とカイ2乗分布・ガンマ分布の関係について、整理と証明【統計検定1級対策】

統計検定をとることがキャリア的に少し意味が出てきそうになってきたので、また重要事項の整理を始めたいと思います。 統計検定1級の過去問で仮説検定の問題を解いていたのですが、標準正規分布とχ二乗分布、t分布、F分布という地盤がぐらぐらだ、、というこ…

J.S.ミルと自由について①

ただの素人が書く哲学者シリーズ。 前回書いたとおりジョン・スチュアート・ミルについて今回は調べてみました。 J.S.ミルというとどんなイメージでしょうか。とりあえず知っているのは「自由論」を書いていて何だか自由について重要性を主張していたこと、…

ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方⑤ -研究の異質性-

今回で最後です。 研究毎の異質性の評価について書きます。 前回までの記事はこちら ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方① -システマティックレビューとメタアナリシスの違い- - 脳内ライブラリアン ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読…

ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方④ -フォレストプロット-

引き続きメタアナリシスの読み方です。 よく使われるフォレストプロットの見方・結果の解釈について書きます。 以前に論文データのブログでの引用と著作権の問題について書きました。”引用”なら可能なのですが、この記事で果たして良いのか微妙なところに思…

ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方③ -effect size, standard mean differenceについて/固定効果モデルとランダム効果モデル-

前回までの記事でメタ解析ではいかにして研究を集めて、バイアスリスクを評価するか、について述べました。今回からはいよいよメタアナリシスの肝である、集めた結果をどう統合するかを説明します。 まずは結果どうしが異なる指標の場合どうするか、というこ…

ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方② -バイアスリスクについて(risk of bias)-

前回記事はこちら ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方① -システマティックレビューとメタアナリシスの違い- - 脳内ライブラリアン 引き続きメタ解析の読み方について紹介していきます。 目次: バイアスリスク 報告バイアス(reporting bias) ①F…

ここまでは知っておきたいメタアナリシスの読み方① -システマティックレビューとメタアナリシスの違い-

以前は生存時間解析の論文を、ロジスティック回帰分析やハザード回帰分析の詳細をみつつ紹介しました。 medibook.hatenablog.com 次はエビデンスでいうと最も信頼性が大きく強いメタ解析(meta-analysis)について書いてみます。 一番強いエビデンスでありなが…

脳波について自習してみる③ -突発性の異常(正常亜型)-

脳波の自習まとめを引き続き暇あればやってます。 前回記事はこちら 脳波について自習してみる② -非突発性徐波- - 脳内ライブラリアン 今回は突発性の異常所見のなかで正常亜型について。 これが一番難しいと思うんですよね、、、。アーチファクトとの見分け…

仮説検定とp値の定義式【統計検定1級対策】

今は過去問を地道に解いているところですが、P値と仮説検定の問題をやっていたら、式だけ見ていると混乱してくるので一度まとめてみます。P値の意味はある程度わかるけど、数式になると混乱しちゃうよっていう人向けです。 P値の定義について分かり易く説明…

論文のデータや図表をブログに引用する際の注意

昨日は著作権に関する本を紹介しました。医学系のブログで論文の図や表、データなどが貼り付けられつつ、まとめられている記事をよく見るのですが、前々から疑問だったのは「これって著作権的によいのか?」という点です。医学に限らず論文・書籍などの図表…

医学の発表・記事・論文書くなら一度は読みたい著作権の本「医療従事者のギモンに答える!トラブルに巻き込まれない著作権のキホン」

医師が弱い3つの分野をご存知でしょうか。 それは政治、経済、法律です。(※あくまで個人の見解です) 医師というのはどうしても学ぶことが無限にある医学に勉強分野が偏らざるを得ないので、他のことを学んでいる余裕がないことがおおいです。よく病院にも…

世界史というよりは貨幣の”多面的”な歴史「貨幣の『新』世界史」

今日は書評です。普段本はkindleか、hontoなどの電子書籍で買っているのですが、経済関連の本を色々買っていたら、hontoからお勧めされたのがこの一冊。 貨幣の「新」世界史──ハンムラビ法典からビットコインまで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者:カ…

プロ患者と医師の違いから考える独学の話

正式な用語ではないのですが、罹病期間が長い病気にかかられている方、繰り返しやすい病気にかかっている方は自身の病気について下手な医師よりも詳しくなることがあり、”プロの患者”となることがあります。 神経内科でいうと免疫関連の疾患(多発性硬化症、…

”仕事に追われる”のではなく”仕事を追う”ようになる本「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」

仕事を締め切りに間に合わせる、って単純な目標ですが意外とうまくいかないことも多いです。時間の節約術を説いた本は数多くありますが、シンプルな方法でお勧めしたいのはこの一冊です。 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である 作…

WEB・ブログのアクセス数を上げるライティング本「沈黙のwebライティング」

自分が勉強したことのうち、ネットにあまりまとめられていないこと、専門的過ぎて説明がわかりにくいものを少しずつ記事にして、自分の記憶への定着を進めるかつ、人の役に立てば、というのが当ブログの主旨のつもりでやっております。 そんな当ブログも最近…

プロスペクト理論④-確率加重関数-【日常生活に活かす行動経済学の使い方】

プロスペクト理論の話は次で一通りおしまいにしようと思ってますが、今回は「確率加重関数」のお話です。 患者さんと治療や検査の話をするときに、検査のリスクや治癒する確率とかお話することが多々あるのですが、これを知っておくと確率が通常人にどう解釈…

行列が苦手すぎる人向けの重回帰分析における最小二乗法【統計検定1級対策】

行列計算がとにかく苦手です。 解説の式をみていると普通の計算式と同様にいかない点が多すぎて、ルールの確認に奔走してしまいます。あと、行列式とかトレースとか転置行列とか冪等行列とか特殊なやつもよくわかりません。 ただ、統計の勉強をしていると重…

プロスペクト理論③-損失回避-【日常生活に活かす行動経済学の使い方】

おはようございます。 今日は引き続き、行動経済学の話を書いていこうと思います。 今回は「損失回避」について。 プロスペクト理論①-確実性効果-【日常生活に活かす行動経済学の使い方】 - 脳内ライブラリアン プロスペクト理論②-参照点依存性-【日常生活に…

プロスペクト理論②-参照点依存性-【日常生活に活かす行動経済学の使い方】

おはようございます。 統計の勉強に行き詰まりを感じつつ、ちょっと逃げるように行動経済学の話を書きます。日常生活やビジネスに活かせるような話をまとめていきます。 引き続きプロスペクト理論についてです。 前回は理論の核となるもののうち、「①確実性…

不正を少しでも減らすためには「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」

今日は書籍紹介します。 ずる 嘘とごまかしの行動経済学 作者:ダン アリエリー,櫻井 祐子 発売日: 2013/01/25 メディア: Kindle版 前に行動経済学者のダン・アリエリーの本を読みましたが、今回は同じ著者が「ずる」「不正」について行動経済学の観点から書…

スコア関数~フィッシャー情報量~クラメール・ラオの下限を復習【統計検定1級対策】

さて、今日も今日とて統計学の勉強を続けています。 今回は前回記事で使った問題をネタにクラメール・ラオの下限を求める小問をやろうと思ったのですが、、「解答がおかしい・・・。」ということに気づいたので(自分のミスかもしれませんが)愛用の「現代数…

マルコフの不等式~チェビシェフの不等式~大数の弱法則を復習【統計検定1級対策】

最近は統計検定1級の教本をみながら問題を解きつつ範囲の確認をしています。 日本統計学会公式認定 統計検定1級対応 統計学 作者:二宮嘉行,大西俊郎,小林 景,椎名 洋,笛田 薫,田中研太郎,岡田謙介,大屋幸輔,廣瀬英雄,折笠秀樹 発売日: 2013/04/08 メディア: …