現代数理統計学の基礎 5章 問5
統計応用もやりつつ、時々統計数理のほうも解いていっています。
今回は5章の問5。
順序統計量と平方変換の両方を使う良い問題です。
まずZ=min(X, Y)なのですが、これをどう表現するか。
解答例と同様に、順序統計量としてみて、一番小さい値と考えます。
順序統計量については以前一度記事を書いたので分からない人はどうぞ。
これに従うとZの確率密度関数は、標準正規分布の確率密度関数を、確率分布関数をとしたとき
となります。
さて求めたいのはでしたので、ここから平方変換をします。
とすると
となります。
先ほどのzの確率密度関数を代入すると
最後の方の式変形ですが、まず正規分布が左右対称であることより
となります。
次にですが、適当に描いた図でみるとこんな感じですね。
左右対称なので、赤と青のところを足すと1になるのが分かります。
かくして求められた