脳内ライブラリアン

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TEDの動画で英語学習⑥-Susan David: The gift and power of emotional courage

TEDで英語の勉強です。今回は負の感情と一般的に呼ばれるような気持ちとどう向き合うかという話です。

 

www.ted.com

 

聞き取りにくかった単語/解説

fraught world ひどい世界

inner world 内的世界 ⇄ outer world

I was praised for being strong 強いことを褒められた

financially and emotionally ravaged 経済的にも感情的にも荒んでいた

binging and purging 多食と嘔吐

relentless positivity 執拗なまでのポジティブさ

We nag our children 私たちが子供にガミガミいう

brings us to our knees 私たちを跪かせる、服従させる

outstripping しのいでいる、凌駕している

deemed legitimate 合法だとみなす、正当だとみなす

brooding, bottling and false positivity 塞ぎ込んだり、押さえ込んだり、偽のポジティブさ

authentic happiness  真の幸せ

discern はっきりと認める、識別する

signpost 道標

values aligned 価値観の一致

caveat 警告、注意

learn its contours その輪郭(外形)を学ぶ

 

長い動画だったので抽出単語が多いです(汗

 

fraughtは「ひどい、悲惨な」という意味ですが、通常はwithと一緒に使って「~に伴って、~をはらんで」と言う意味で使われることが多いようです。コーパスでもfraught with danger, fraught with perilなどが多く用いられています。ちなみにperilやdangerの違いがよくわかりませんでしたが、ここのページにうまくまとめられていました。

danger / hazard / risk / jeopardy / peril の違い | ER Synonym Dictionary Online

 

praiseは「ほめる、賞賛する」などの意味を持ちます。forを伴って、「〜について褒める」という意味合いになります。コーパスでは"praised for the lord"という表現がある程度多く用いられているようですが、これは「神を讃えよ」という意味で、何か奇跡的なことがあったときに使う一つの決まった表現ですね。

 

ravageは「破壊、荒廃」という名詞や「破壊する、荒廃する」という意味で使われます。emotionallyを伴って「感情的に荒む」という使われ方もよくするようですね。

 

bingeはハメを外して飲みすぎたり、食べ過ぎたりするときに使われるようです。binge eating, binge drinkingが典型的な例。過食症に近いむちゃ食い障害のことをbinge eating disorderと呼んだりします。~を飲みすぎる・食べすぎるという場合はbinge onの形をとります。purgeは粛清する、清めるなどの意味ですが、二つを組み合わせると、過食と嘔吐を繰り返す状態を指します。

 

nagはガミガミいう、苦しめるといった意味があります。atとともに自動詞で用いる場合もあれば他動詞の場合もあります。コーパスを見ると〜nag at meの形で〜が私を苦しめるという使い方が多いようです。

 

 

 感想

辛い感情も悪いものとは考えず、認めていきましょう、という話ですね。仕事でも患者さんの状態が思わしくないなど辛いことが最近多いのですが、常にそのことを考えていると本当に塞ぎがちになるので、せめて勤務外の時は忘れようと思いがちですが、必ずしもそうすることが解決にはならないのかもしれません。動画中でも冷蔵庫にあるチョコレートケーキのことを忘れようと思うと、余計に気になりますよね笑と言ってましたね。

 

動画内の“discomfort is the price of admission to meaningful life“って中々良い言葉で、そうした不快な感情も失くそうとするのは死人を目指すのと一緒と述べてました。ちょうど今読んでるハイデガーなんかも“気分“というものが自分の存在について考える基盤のようなものであることを語っています。

 

あと、この動画では、辛いときにはTipsとしてI'm noticing I'm feeling...という言葉を使うようにしましょう、と語っていました。自分の気持ちと自分そのものの存在を混同しないようにするということですね。すぐにでも役立ちそうなアドバイスです。