脳内ライブラリアン

脳内ライブラリアン

医療、統計、哲学、育児・教育、音楽など、学んだことを深めて還元するために。

MENU

映画「レディプレイヤー1」

ゴールデンウィークにはしゃぎ過ぎたせいで片頭痛が出てきて更新しばらくできませんでした。

 

連日2日で久々に映画を観てきたのですが2本目に観たのがこれ、レディプレイヤー1。

一部ネタバレ含みます。

 

舞台は2045年のアメリカで、”オアシス”と呼ばれるVRゲームが大ヒットしています。

 

”オアシス”では好きなキャラクターで好きなように行動することができる(ただしお金はある程度必要、ゲームオーバーになるとかけたお金もパーになる)というかなりのめりこめる出来。

 

ただ現実世界はまあまあディストピアな雰囲気になってまして、主人公が暮らす地域はコンテナのような家で皆生活していたり、ゲームに課金しすぎて強制労働所みたいなところに送られる人もいます。

 

物語はゲームを創ったハリデー氏が亡くなったことから始まります。彼がゲーム内に隠したアイテムを3つみつけることで会社の相続権と”オアシス”の運用権を得られると宣言しました。プレイヤーや企業が次々とそれを探し回りますがなんと5年間1つのアイテムもみつからず。恵まれない家庭環境にいるオタクな主人公がそのアイテム探しにチャレンジしていく、というのが主なストーリーになっています。

 

全体になんだか敵も含めて間が抜けているシーンが適度にあって、時々映るVRゲームをプレイするリアルでの姿(ヘッドマウントディスプレイをつけてランニングマシンみたいなとこでどたばたする)はかなりのダサさを誇ります。といって決してゲームやオタクを馬鹿にしているわけでもなく、現実の大切さも説きながらオタク文化も否定しない、そんな優しい出来上がりになっている印象でした。

 

出てくるキャラクターも多種多様、日本人になじみ深いものが多く、キティちゃんやストリートファイターリュウやら、メカゴジラからガンダムまでスティーブンスピルバーグのオタク感と日本への好意を感じます。一瞬だけクッパとかザンギエフが出てきただけだった「シュガーラッシュ」よりは随分満足しました。

 

最後にハリデーが死ぬ間際に彼が悟ったこととして"the only real world is real"的なことを言っていたと思いますが、言葉にすればそうなんですけど2045年と言わず今でも

徐々にその感覚を忘れかけているんじゃないでしょうか。

 

映画終盤でVRゲームを道端で遊んでいる大量の人がいて、みんな画面見たまま

走り回ったりしている滑稽なシーンがあるんですけども、電車にいてスマホをみている

人達や歩きスマホが注意されるような現在も実は客観的にみると同じような滑稽な状態

なのではないでしょうか。それが一概にいいとか悪いとか一元的な問題ではないでしょうけどちょっとreal world is realというのが自分にとってどういう意味を持つか考えてみてもいいのかな、と自分の生活を顧みてふと思いました。